知らないのは日本人だけ?トランス型脂肪酸の恐怖!

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植物性だから、カラダに優しい?
「バターよりマーガリンのほうが健康に良い」そう信じて、マーガリンを使い続けていた人は少なく

ありません。
「動物性脂肪のバターはコレステロール値を上昇させてガンや生活習慣病の原因になるので『コレステロール低下作用』を持つ高リノール酸油のマーガリンを食べましょう」
と数十年前に、言われていたのです。
その後、マーガリンが普及し、同時に同じリノール酸食品の紅花油(サフラワー油)やヒマワリ油が「健康的」なイメージを味方に大人気となりました。
ところが、ガンや生活習慣病は減るどころか、増加の一途をたどっています。その原因のひとつに、リノール酸食品の過剰摂取量があげられています。
「油の種類」を知らないと、大変なことに!
以前、オメガ3の話をご紹介したときも、不飽和脂肪酸の中でもオメガ9=リノール酸の摂取を減らし、オメガ3(αリノレン酸=亜麻仁油・シソ油、EPAやDHA=魚)を多く摂りましょう!  

とオススメしました。日本人はリノール酸の摂り過ぎのようです。
必須量の10倍は摂取しているのではないでしょうか。
マーガリンはバターの1516倍のリノール酸が含まれています。
リノール酸の過剰摂取は「アラキドン産代謝産物」の過剰につながり、これが「がん」「アレルギー疾患」心筋梗塞とか脳梗塞の「血栓性疾患」になりやすくするという事が、長期の臨床実験で明らかになったようです。
カラダにいいはずの不飽和脂肪酸なのにどうしてでしょう。
それには、健康とはあまりにもかけ離れている、
リノール酸製品の製造工程が関与しているかもしれません。
本来、自然界にない、長持ちする「狂った脂肪」
天然の植物性油脂は「シス型脂肪酸」です。
これは酸化しやすくて、このままマーガリンに使用すると賞味期限が短くなったり、風味の劣化が早くなるので
「水素添加」という方法をとって「トランス型脂肪酸」に変えます
もともと液体の植物油脂が半固体状になり、シス型に比べ「酸化がゆっくり」になります。
脂肪酸に水素添加する場合は、120〜210度の高温、高圧で触媒としてニッケルや銅を使い水素ガスを反応させるのです。
マーガリンは、ほとんど工業製品のような製造方法で作られているのです。
問題はこの
「トランス型脂肪酸」です。これが健康に悪いのです。
「異変脂肪」や「プラスチック脂肪」と呼ぶ学者がいる程です。
┏━━「トランス型脂肪酸」の悪影響といわれているもの━━┓
┃●悪玉LDLコレステロールを上昇させる
┃●善玉HDLコレステロールを低下させる
┃ →冠状動脈や脳血管に悪影響を与える
┃  動脈硬化・痴呆・アルツハイマー病・パーキンソン病
┃●血中の中性脂肪の大部分を占めるトリグリセロールが増加
┃ することでインシュリン抵抗性が増す
┃ →高血圧・糖尿病・心臓病の原因
┃●アレルギー疾患(喘息/アレルギー性鼻炎/アトピー性皮膚炎)
┃●発ガンの原因
┃●妊娠率を低下させる
┃●クローン病(ドイツでは因果関係が証明されています) 
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マーガリンを使わないだけでは済まない「日本の現状」
このように製造工程で「トランス型脂肪酸」が発生するのは、マーガリンだけではありません。
日頃、料理に使う植物油にも、製造工程によっては「トランス型脂肪酸」が発生しています。
例えば、
食用油として最もよく利用されている大豆油は、酸化しやすので、酸素が付くところに予め水素を添加する処理がされています
水素添加された油は室温で安定して、長持ちし、高温の揚げ物をしてもあまり変質しないのです。
この過程は、加熱よりはるかに多くトランス型を生成します。
┏━ 代表的な食用油の「トランス型脂肪酸」の含有量調査 ━┓

┃●豊年    サラダ油 菜種油、大豆油      2.4%
┃●日清    サラダ油(食用混合油)          1.6%
┃●花王    エコナ揚げ油                 1.5%
┃●味の素  サラダオイル(菜種油&大豆油)   1.0%
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欧米での使用適当な食用油のトランス型脂肪酸含有量の上限値は約0.1%です
「トランス型脂肪酸」を排除したらスーパーの棚はガラガラ?
トランス型脂肪酸を含む食品は、マーガリンやショートニング(業務用の味付けしていないマーガリン)、安価な食用油は店頭で販売されているだけでなく、ほとんどの加工食品に使用されています。
原材料表示をチェックしてみましょう。
パン類、スナック菓子、クッキー、ケーキ、チョコレート、マヨネーズ、ソース、コーヒークリーム・・・きりが無いほど氾濫しているのです。
先進国で日本だけ?企業の利益が優先
欧米諸国では、一部のトランス型脂肪酸を含む食用油は販売禁止になっていたり、トランス型脂肪酸を含まないマーガリンが、「トランス・ファット・フリー」と表示されて販売されるようになっているそうです。
米国では
トランス型脂肪酸は心臓血管に有害との学説が定着。
3
年近い猶予期間を終了し、200611日から食品にトランス型脂肪酸の含有量表示が義務付けられます。
マーガリンの害が最初に指摘されたのは、西ドイツです。
マーガリンの発売開始時期と地域とクローン病患者の出現時期・地域が一致していたため、危険性が証明されました。
ドイツではトランス型脂肪酸を含むマーガリンは製造禁止です。
フィンランドで1200人を対象にした ソフトマーガリンを多くとった群ととらなかった群を、15年間追跡した疫学研究ではマーガリン多摂取群は5年後にはコレステロール値が低かったが10年後には差がなくなり、むしろ年々多摂取群の死亡率が上昇し、全体で1.4倍、心臓病では2.4倍も高くなりました。
デンマークが2003年末から加工食品に使われる油脂中のトランス脂肪酸含有率を2%以下に規制しています。
オランダでも油脂中のトランス脂肪酸が規制されています。
(
天然のトランス脂肪酸は規制の対象とされていません)
またFAO/WHO食事・栄養及び慢性疾病予防に関する合同専門家協議会や米国のFDA(食品医薬品庁)などは、食事中のトランス脂肪酸をエネルギーの1%以下にするよう勧告しています。
日本でも厚生省が2000年に発行した「改訂 日本人の栄養所要量 食事摂取基準編」には「トランス脂肪酸の摂取量が増えると、血漿コレステロール濃度が上昇、HDL-コレステロールの濃度の低下など、動脈硬化症の危険性が増加すると報告されている」と明記されていました。
ところが、食品安全委員会は2004年に「諸外国と比較して日本人のトランス脂肪酸の摂取量が少ない食生活からみて、トランス脂肪酸の摂取による健康への影響は小さい」としていて、
トランス脂肪酸の規制や表示制度は予定されていません。
本当でしょうか?
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さよなら。フライドポテト
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2000
年に米国のワシントンで開かれた国際脂肪酸・脂質学会で、トランス脂肪酸の摂取に対する摂取上限値が、12000kcalの熱量を取る成人では摂取は2gと決められました。
ちなみに
ファーストフードに含まれる「トランス型脂肪酸」量は、以下のとおり。トホホな結果です。
●フレンチフライポテト(大)6.0g
●焼きアップルパイ     4.5g
●チキン・ナゲット(小5個) 4.0g
●アップル・ダニッシュ   2.7g
●野菜春巻き(2個)     1.7g
●ピザ(2切れ)       1.0g
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トランス脂肪のマクドナルド訴訟
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米国マクドナルド社は20029月に「これからはトランス型脂肪酸を減じた食用油を使い、20032月までにその作業を終える」と公表しました。
ところが、マクドナルド社は消費者を安心させる宣伝を続けたにもかかわらず、実際にはトランス型脂肪酸の少ない食用油を使っておらず、努力もしていませんでした。
その結果、マクドナルド社は「その事実を意図的に隠蔽し、利用した消費者に損害を与えた」と訴えられたのです。
2005
211日、カリフォルニア州マリーン郡の上級裁判所が出した結審は、以下のとおりでした。
マクドナルド社は、全米心臓協会に700万ドル(約77千万円)を寄付し、トランス型脂肪酸の知識を普及させる・マクドナルド社は、現在のトランス型脂肪酸の使用状況を消費
 者に知らせる広報活動に1.5百万ドル(約1.65億円)を投じる。
日本でも、1日でも早く、メーカーの自主規制や法規制ができることを祈ります。とりあえず、学校給食から。
自分と家族を守るためには
絶対に
マーガリンは加熱しないでください。ますます有害度がアップします。
基本的にマーガリンは使わない。まだ、バターを少しのほうがいいでしょう。もしくは、マーガリンよりも脂肪分が少ない「ファットスプレッド」と表示されているものを選ぶ方法も。
できれば、パン食からご飯食に変えましょう。
食用油は圧搾製法による「1番しぼり」が安全な油です。
「サラダ油」「てんぷら油」などの多種混合の抽出油は絶対に避けて、菜種油、ゴマ油、ベニバナ油など、原料単体の名がついた食用油で、かつ、
抽出法でなく圧搾法で作った油を選びましょう。
エクストラバージンオリーブ油やキャノーラ油をおすすめします。
どんな油でも高温になると良くないので、
揚げ物の油は使いまわさないほうが無難です。
加熱しないで摂ったほうがいいのは、亜麻仁油・シソ油・月見草油など。
大豆油、米ぬか油、綿実油などは原料に油脂が少ないので圧搾法では採取できません。
最も粗悪なのは、日本では輸入される植物油の80%を占めるヤシ油の一種のパーム油。
パーム油には酸化防止剤として、発ガン性の高いBHAが添加されています。
もともとは洗剤などの工業用に限られていましたが、精製技術の進歩によって、てんぷら油やサラダ油に化けているのです。
酷いことに、大手メーカーの食用油・マーガリン・チョコレートマヨネーズ・ショートニングなどの加工食品全般に、堂々と使われているそうです。
また、インスタントラーメンや揚げ菓子・フライドポテトの揚げ油にも使われているので、食べるのはやめたほうがいいかも知れません。
マスコミの健康情報だけに振り回されずに日常の食品も見直してみましょう。
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今回のは、あるあるで絶対に取り上げられないテーマです。
マスコミは、安全よりもスピードを重視したJR西日本を糾弾していますが、大量生産で安価な商品を作り出すために健康に害を及ぼすものを販売している食品メーカは見逃すのでしょうか。
食品メーカーも消費者の「健康の安全」重視を徹底して欲しいものです。
そして消費者も「安さ」「便利さ」を強く求めすぎるのもホドホドにしなくてはいけませんね。